もうチュートリアル記事には -webkit-gradient() 書かなくてもいいんじゃないかな

Webkit 系の主要ブラウザがサポートする CSS グラデーションの構文の話です。

-webkit-gradient(linear[radial], ...)

-webkit-linear[radial]-gradient(...)

http://caniuse.com/css-gradients

  • Chrome 10 が出たのは2011年3月9日
  • Safari 5.1 が出たのは2011年7月20日
  • iOS 5 が出たのは2011年10月12日
  • 最初の Android 4.0 搭載端末(GALAXY NEXUS)が出たのは2011年12月2日

iOS 5 未満の人もいるでしょうし、Android 4.0 端末はまだ数が少ないのでスマートフォン対応チュートリアルとしてなら -webkit-gradient() を書く理由はありますが、デスクトップ向けとしてはもう -webkit-gradient()チュートリアルのコードに載せなくてもいいんじゃないかなあと思うわけです。
なにより、CSS グラデーションを使う部分で Webkit 用に -webkit-gradient() しか書いてないのはどうなの、と。

それに、CSS グラデーションの構文は今年の1月に新しくなりましたし、チュートリアルを書くなら現在のブラウザがサポートしている構文と最新のものだけでいい気がします。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-css3-images-20120112/

たとえば、上から下へのグラデーションだとこんな感じ。

E {
  background: -webkit-linear-gradient(top, #fff, #000); /* Chrome 10+, Safari 5.1+ */
  background: -moz-linear-gradient(top, #fff, #000);    /* 3.6+ */
  background: -ms-linear-gradient(top, #fff, #000);     /* 10+ */
  background: -o-linear-gradient(top, #fff, #000);      /* 11.1+ */
  background: linear-gradient(to bottom, #fff, #000);   /* Standard */
}
/* to キーワードは Firefox と Opera が既にサポートしています(接頭辞つき) */

-webkit-gradient() が必要なら -webkit-linear-gradient() の前に書いとけばいいですし。できれば「古い構文」とか「最新ではない iOS/Android 対応」とかコメントつきで。
それか、標準のものだけ書いておくとか。

まあどう書こうが人の勝手なんですが、チュートリアルとしてはどうなのかなあと思いました。